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長編ノベル『ふたご』の特徴などを紹介します。ちょっと思い切ったところも含めて。色々書きましたが中身はしっかり詰まっていますので、ぜひ手に取ってみてください。

物語の概要と特徴

『ふたご』は友情、恋、親子愛、それとちょっとだけ歴史ロマンを表現した物語です。

高校の夏休み、生徒たちが浮かれた気持ちになるはずの時期に、主人公は奇妙な病に冒されてしまいます。しかも奇妙な手紙が届きます。俗に言う「不幸の手紙」です。

病気と手紙の影には【双子の女神の伝説】という、地元に伝わる古い伝承があるようです。彼らはそこにスポットを当てて調査をはじめますが、それを邪魔する暴力組織や足を引っ張る少女に悩まされます。

『ふたご』は、数奇な運命を背負ってしまった高校生たちがそれぞれの立場から問題の解決に当たる、というのが大まかな物語の筋です。


章ごとに主人公が変わるノベル

『ふたご』はノベル形式の作品です。内容は章分けされています。章ごとに主人公が切り替わります。

視点を変えることで、主人公視点では見ることのできない裏事情を見せられるようになりました。

章を分けた理由は、はじめは長編ゆえの配慮でした。試しているうちに、章が切り替わるたび読者の脳がフレッシュになり落ち着くことが分かったので、そのタイミングを狙って主人公を切り替えてみました。


シリアスでクサいストーリー

登場人物の中にはバカな奴らもおりますが、全体として中の表現はシリアスに、論理的になっています。そしてハートが見え隠れする演出はクサい。

実は開発途中で、もう少しハメを外した世界を描こうとしました。ですが『ふたご』の持つ神秘性にはノリで対抗するよりも、女神(物語に登場するはた迷惑な神さま)の雰囲気で染め上げて、生真面目さと理詰めで挑んだ方が結果としてプレイヤーの皆さんが、そして中の人物たちが喜ぶだろうと考えました。

それでも最終的に彼らは「理」ではなく「心」で謎を解釈してエンディングを迎えます。一抹の苦しみと奇跡を、古い記憶のきらめきに変えてください。


壮大な長さと重量

『ふたご』のシステム周りは一見シンプルですが内容はというと、そこからは想像できない長さと重量を備えています。

プレイ時間は15時間程度を想定しています。登場する画像枚数は現時点では数えていません(あとでカウントするかもしれません)。以下はインストール内容です。

  • テキスト1.2MB(想定15時間。シナリオ一本なので長いです)
  • 音楽29曲(すべてオリジナル、ボイス曲2曲)
  • 画像点数不明(キャラクタはすべてオリジナル)
  • 合計容量360MB(WindowsXP、NTFS上で計算)

『ふたご』本編は未使用データも含めて1000以上のファイルをインストールしています。今後パッチ配布していく内容でサブストーリーを実装するなどして、もう少し使う予定です。たとえば、オープニングテーマのボイス曲はインストールはしてありますが未登場です。その箇所の流れを見て、雰囲気を損ねると感じたシーンはたとえ予定してあったものでも遠慮なくカットしています。本編で見ることのできる『ふたご』は、物語のエッセンスの部分だけを残したと考えてください。

シンプルな一本道ノベル形式を採用

オーソドックスなノベル形式を採用しています。分岐はなく、ストレスのないストーリー展開を楽しめます。

当初は分岐させる予定でしたが、『ふたご』では多数のパターンを見せるよりも、一本のストーリーを掘り下げて深みを出すことを重視しました。

パッケージ・CD写真


連絡先:熊 恭太郎